米 ポーランドにミサイル設備
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米 ポーランドにミサイル設備

5月27日 9時53分

アメリカ軍は、ポーランド北部のロシアとの国境に近いポーランド軍の基地にパトリオットミサイルの関連設備の配備を始め、戦略核兵器の削減条約で合意したアメリカとロシアの間で新たな対立の火種となることも懸念されます。

パトリオットミサイルの関連設備が配備されたのは、ポーランド北部モロンクにある軍の基地で、26日、ミサイルの発射台などがアメリカ軍の部隊とともに現地に到着したのを受けて、式典が行われました。式典で、ポーランドのクリフ国防相は「アメリカとの連携の下、わが国の安全保障を強化するものだ」と述べて、歓迎しました。アメリカは、去年9月、ポーランドとチェコに配備を検討していた大型迎撃ミサイルの防衛計画について、ロシアの強い反対から見直しを表明しましたが、ロシアの軍事的脅威への警戒が根強いポーランドの要請を受け、小型のパトリオットミサイルを配備することで合意しました。アメリカとポーランドは、あくまで防衛のためだと説明していますが、基地がロシア西部の国境からおよそ60キロと近いうえ、将来的には最新のミサイル設備に更新される計画もあるため、ロシアは反発を示しており、戦略核兵器の削減条約で先月合意したアメリカとの間で新たな対立の火種となることも懸念されます。