最大３・８兆円支援で合意　危機のギリシャへユーロ圏

　欧州連合（ＥＵ）のユーロ圏１６カ国の財務相は１１日、緊急電話会議を開き、財務危機のギリシャが資金繰り難に陥った場合、国際通貨基金（ＩＭＦ）と協調し、最大３００億ユーロ（約３兆８千億円）を年利約５％で融資する緊急支援計画で基本合意した。

　ギリシャ政府が１３日に１２億ユーロの資金調達を目指して実施する国債入札が、信用不安から失敗する懸念が出ているため、協調融資の具体的内容を示すことで市場の不安解消を目指すのが狙い。

　ギリシャは現段階で金融支援を要請していないが、同国のパパンドレウ首相は地元紙に、市場での資金調達が難航すれば支援を仰ぐ可能性を示唆した。（共同）