最終更新: 2010/05/27 12:59

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口蹄(こうてい)疫問題 農水省など、宮崎県内で218例目となる疑い例が出たと明らかに

民主、自民、公明の3党は、口蹄(こうてい)疫のワクチン接種後の殺処分を国が強制的に行えることなどを柱とした特別措置法を、今国会で成立させることで合意した。
東京の日本橋高島屋で始まった宮崎県の物産展「日向自慢 宮崎の味めぐり」には、名産品とともに、「宮崎牛」が店頭に並べられた。
宮崎牛を扱う浜脇芳澄さんは「こういう時期だからですね、前年よりも売れるかなぁって感じで、そういった心配はありますけど...」と話した。
この物産展のため、宮崎から来た浜脇さんは、連日伝えられる口蹄疫拡大のニュースに、不安をのぞかせていた。
そのころ宮崎県では、ワクチン接種が大詰めを迎えていた。
一部反対している農家を除く、対象となる牛や豚への接種が、ほぼ終わった。
一方、県が殺処分しないよう求めていた種牛49頭について、鳩山首相は、「殺処分が必要」と明言した。
宮崎牛ブランドの危機ともいえるこの状況に、ある腹案を披露した。
鳩山首相は「国が保有している宮崎牛の種雄牛の提供など、できるかぎりの支援を行ってまいりたいと」と述べた。
殺処分の対象になっている宮崎の伝説の種牛「安平」。
実は、この孫にあたる種牛候補4頭を国は所有しており、その牛たちを宮崎に提供するというもの。
鳥取牧場の鈴木 稔場長は「宮崎牛というのは、日本一になったような、和牛を代表するブランドの1つでもございますので。われわれができることはしていくと」と話した。
一方、物産展では、当初の不安も何のその、「宮崎牛」は一時、品切れ状態になるほどの人気を集めていた。
宮崎牛を扱う浜脇さんは「(休めそうですか?)いやぁ、無理です。きょうはおいしい酒が飲めそうです」と話した。
客は「こうやって一生懸命やってる人を見ると、やっぱり、ちょっと応援したいなと思いますよ」と話した。
浜脇さんは「安心安全なので、ぜひ皆さんに食べていただきたい、それだけです。そのために僕たち料理人は、一生懸命料理して頑張ります」と話した。
民主、自民、公明の3党は26日夜、ワクチン接種後の殺処分を国の判断で強制的に行えるようにすることなどを柱とした「口蹄疫対策特別措置法」について合意し、衆議院農水委員会で可決した。
赤松農水相は「これから埋却地等についてはですね、国が進んで選び、その代わり責任もきますけれども、(埋却地等を)確保できるという道が開けたというのは、非常に大きいと思います」と述べた。
法案は、2011年度までの時限立法で、今国会で成立する見通し。
農水省などは26日夜、宮崎県内で218例目となる口蹄疫の疑い例が出たことを明らかにしている。

(05/27 00:18)


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