2010年5月27日
ラジオ番組をパソコンでも聞けるようにと、東京、大阪の大手民放ラジオ局が3月に始めた「IPサイマルラジオ」の利用者は、約4割が新たにラジオを聴き始めた人たちだった。運営団体が調査結果をまとめた。
調査は利用者を対象にインターネットを通じて行った。回答を寄せた2万2075人のうち、34.4%は「IPサイマル」が始まってからラジオを再び聴くようになった「復活組」。初めてラジオを聴いたという10.0%も合わせた計44.4%が新たに掘り起こした聴取者だ。一方、12.6%は通常のラジオ放送から乗り換えた人たちだった。
回答者の8割は男性で、そのうちの6割は30〜40代。性別、年代の偏りは大きいといえる。従来の放送と比べ、音質の良さを評価する声が多かった。(田玉恵美)