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【芸能・社会】

市川由衣が”女赤ひげに” NHKで連ドラ&時代劇初主演

2010年5月27日 紙面から

初の時代劇に意欲を見せる市川由衣

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 映画「NANA2」などで知られる女優市川由衣(24)が、8月28日スタートのNHK土曜時代劇「桂ちづる診察日録」(連続14回、土曜午後7時30分)のヒロインの女医役に起用されたことが26日、分かった。市川は初の連続ドラマ主演、初の時代劇、初のNHK−と初づくしで女性版“赤ひげ”の物語に挑む。

 市川は「デビュー10年の区切りに新たな挑戦ができて本当にうれしい。時代劇は日本人ならではの美しさがあって、前からあこがれていた。見ていて気持ちのいい女を演じたい」と大張り切りだ。

 1820年代の江戸・神田を舞台に、新米の女医・桂ちづるの成長を描く。市川演じるちづるは長崎で学んだ蘭方(らんぽう)医であると同時に、亡き父に学んだ漢方医。親子二代、貧しき者の味方で治療費はあるとき払いの町医者だ。牢屋敷の女囚の牢医師も務める。

 ちづるはまた整骨と護身用に柔術を習い、腕に覚えありのスーパーウーマン。それでも細菌の知識のない時代、自分の無力さを思い知らされながらも懸命に歩んでいく。

 撮影は30日にスタートの予定。市川は役作りにあたって、昨年から合気柔術のけいこに励んできた。「最初は苦痛だったけど、今では人を投げたり、蹴(け)ったりが楽しくて、気持ちよくて」と笑う。

 医者については黒澤明監督「赤ひげ」を参考にする一方、制作スタッフと実際の手術現場も見学した。スタッフは血や骨を見てタジタジになったが、市川は「全然平気だった。興味あったし、ほとんど目をそらさなかった。自分が手術を受けても全然こわくないと思った」という気丈ぶり。

 「気が強いところ、負けず嫌いなところは役柄と似ている。ちづるは自分の意思があってハッキリした人。サバサバした部分も見てほしい」と笑顔でアピールした。

 共演は高嶋政伸(43)、戸田恵子(52)、遠藤憲一(48)、三宅裕司(59)ら。

 ●市川由衣(いちかわ・ゆい) 1986年2月10日、東京都出身。中1のころ、原宿でスカウトされる。2000年からグラビアアイドルとして活動。03年「呪怨」で映画デビューし、06年の「サイレン」で映画初主演。趣味は水泳、特技は和太鼓、血液型A。

 

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