県は、福岡のファッション情報やイベントを紹介する海外向けのテレビ番組「アジアンビート」を制作する。フランス、中国などの地上波やケーブルテレビで7月から順次放映される。
県は、海外に音楽、アニメ、ゲームなど福岡の文化を売り込むため同名の多言語情報サイトを開設している。2009年度の閲覧数は1日平均約3万件と05年の開設時(同約3千件)の10倍に増えたが、海外の閲覧者は2割程度と伸び悩む。このため番組を通じて福岡文化をPRするとともに、サイトの認知度を上げるのも狙いという。
30分番組で、紹介する内容は(1)流行のファッション(2)ライブイベントなどの娯楽情報(3)豚骨ラーメンなどの食文化(4)ゲーム産業‐など。上海などアジアの他都市の魅力や若手芸術家も取り上げる。アニメなど「オタク文化」に詳しいIT関連会社経営のダニー・チュー氏らが司会を務める。
6月中旬から、放映する国・地域の放送局と協力して計6本を制作。7月下旬から中国で、9月上旬から台湾とフランスでそれぞれ放映する。タイと韓国でも制作・放映を予定。日本でもBS11デジタルで7月23日から視聴できる。
県国際交流局は「海外の人が福岡、日本に親近感を持つきっかけになる番組にしたい」と話す。
=2010/05/27付 西日本新聞朝刊=