GK高木をかわしてシュートを放つ巻(右)=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで(伊東朋子撮影)
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名古屋グランパスは25日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで、26日のナビスコ杯予選リーグのC大阪戦(瑞穂陸)に向けて練習した。22日の大宮戦で無得点に終わったFW巻佑樹(25)は、汚名返上のゴールで勝利に貢献する。
1トップの巻は、ストイコビッチ監督から直接見本を示され、スローインのボールの受け方を繰り返し練習した。この日は、リラックスを旨とした、いつもの試合前日とは様相が違った。C大阪戦メンバーだけでなく、けが人を除く全選手で行った戦術練習では、ピクシー監督が、何度もプレーを止めて、細かい説明を加えていった。
22日の大宮戦は、DF竹内、花井、FW橋本と今季初出場の3人が先発するフレッシュな陣容だった。巻自身も、J1での先発はFWケネディが腰痛で欠場した広島戦のみ。
「最近のトップの試合にもないくらい内容が良かった」と、大宮戦の序盤は手応えもあったが、前半終了間際の3失点で失速した。「後半は攻め急いでしまった。前半のいい流れの時に、自分がビッグチャンスを決めていれば違った展開になっていた」と悔やんだ。
「サイドの選手は自分を信じてクロスを上げる。自分はそれを信じて飛び込む」。ともにプレーする選手同士の信頼関係は構築できている。代表組が不在でも、負傷者がいても、勝てるメンバーだったと信じている。ただ、それを証明するためには、自身が得点し、勝利を収めるしかない。
「FWは点を取ることが仕事。(守備など)他のことを多少おろそかにしても結果を残す」。巻は、決定機を確実にモノにすることに全神経を集中する。 (伊東朋子)
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