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【ドラニュース】


井端、志願の走り込みでキレ味に磨き

2010年5月26日 紙面から

練習中、険しい表情でうずくまる井端=ナゴヤドームで(榎戸直紀撮影)

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 中日の井端弘和内野手(35)が志願の走り込みを敢行した。25日、ナゴヤドームで行われた若手主体の指名練習に参加し、約30分間、ダッシュを繰り返した。21日に1軍復帰してから不本意な成績が続いていただけに、巻き返しへ向け、生え抜き最年長野手は必死になっている。

 日本ハムを斬り捨てる名刀。昨季は14打数8安打で打率5割7分1厘だった。3本の二塁打もあった。でも現在の自身の切れ味に井端は納得していない。だから若手主体の練習に交じり、ひたすらダッシュを繰り返した。体のキレを出したかった。

 「しっかり下半身をつくりたかったので。下(半身)ができていないので、体がまだ仕上がっていない。できてないから、やっているんです」

 ブランクが切れ味に響いていると井端は自己分析する。1日の広島戦(マツダ)で受けた左脇腹への死球の影響で、5日に出場選手登録を抹消され、21日の西武戦で復帰したばかり。再合流してからは17打数3安打、打率1割7分6厘。安打が出ないのは相手投手との兼ね合いもあるため、辻総合コーチは「(バットは)しっかり振れている。現状でも問題ない。何も心配していない」と話す。それでも求めるレベルが高いからこそ、井端は自主的に走り込んだ。自分に厳しかった。

 「(日本ハムを打ち込んだのは)昨年の状態がよかったから。(パ・リーグの)ほかのチームもいいイメージはあります。ほかのチームも打っていますからね。とにかく体調です」

 体調さえ戻れば、きっと結果は出る。実績に裏付けられた自信がある。昨季の交流戦は、通算98打数36安打で打率3割6分7厘だった。志願の走り込みで名刀はやいばを研いだ。26日の日本ハム戦(富山)から再び、パ・リーグ斬りを始めようとしている。 (清水裕介)

 

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