理事会での報告事項を発表する大橋会長(右)と北沢事務局長=東京・水道橋の後楽園ホール展示場
東日本ボクシング協会は24日、東京・水道橋の後楽園飯店で定例理事会を行い、亀田ジムの会員資格(会長職)を五十嵐紀行氏(35)から同ジムトレーナーの吉井慎次氏(50)に移すことを承認した。これにより亀田ジムの存続が決定し、3兄弟はこれまで通り同ジムでの練習が可能となる。吉井新会長が認可されしだい活動再開となり、今週中にも実現する見込み。
またこの日、理事会は、3月27日の亀田興毅の世界戦後に暴言をはいた父・史郎氏(45)に同調したとして、五十嵐会長に無期限の資格停止処分を科した。
当初、東日本協会は3兄弟を別々のジムで練習させる方針を打ち出していた。だが、トレーナーの問題など現実的ではなく、今回の問題が選手ではなく、父・史郎氏にあることから亀田ジムでの練習を承認。大橋秀行会長(44)は「選手を第一に考えての決定」と話した。
また、同協会の調査委員会の調査でジムの2階に住んでいた史郎氏が住居を別の場所に移したと判明。史郎氏が3兄弟の練習に携わらないと判断した。存続すら危ぶまれた亀田ジムが、最大の危機を逃れた。
(2010年5月24日)