昨年7月の大相撲名古屋場所で、現役の40歳と64歳の親方2人が手配した土俵下の特別席の券を、指定暴力団山口組系弘道会の幹部らが入手し、場所中の15日間に延べ50人以上が観戦していたことが25日、愛知県警への取材で分かった。県警は親方らが券の入手に際し便宜を図った可能性もあるとみて任意で話を聴いた。2人はいずれも「暴力団に渡るとは知らなかった」と説明したという。
日本相撲協会も事実関係を把握しており、27日に東京・両国国技館で開く定例理事会に2人を呼び、処分を検討する予定。陸奥生活指導部長(元大関霧島)は「明日以降、協議して対応させていただきます」とコメントした。
(2010年5月25日)