「阪神8‐0ロッテ」(25日、甲子園)
不運が続く。ロッテの先発・小野が一回2死二塁にブラゼルの打球が右肩に直撃し緊急降板。左臀部(でんぶ)痛が完治し、復帰したばかりの小野が即、負傷交代する悪夢だった。
苦痛に顔を歪めながら、小野はマウンドを降りた。一回途中からスクランブル登板の川越も、準備不足が否めない中で、猛虎打線の餌食に。自慢のマリンガン打線も不発に終わった。
アクシデント続きが心配だ。唐川の右手中指骨折に続き、荻野貴は右ひざ外側半月板損傷で前半戦復帰が絶望。前夜には中継ぎ右腕の伊藤が右手に打球を受け、幸い打撲だったがヒヤリとさせられた。小野も骨に異常がなかったが、西村監督は「当たった箇所が箇所。1回飛ばすかもしれないし、明日になってみないと分からない」と次回登板は微妙な状況だ。
しかし、「何が大事かって言ったら切り替えですよ」と指揮官。あくまで強気に前を向くしかない。
(2010年5月25日)