暴力団排除 協会に申し入れへ
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暴力団排除 協会に申し入れへ

5月26日 5時5分

去年の大相撲名古屋場所で、現役の親方2人が手配した特別席の入場券を使って暴力団幹部らが観戦していた問題で、警察は暴力団員が会場に出入りしないよう監視を強めるとともに、日本相撲協会に対し、親方などへの研修を導入して暴力団排除の取り組みを進めるよう申し入れることにしています。

この問題は、去年7月の大相撲名古屋場所で、現役の親方2人が日本相撲協会の有力な後援者や企業に割り当てられる「維持員席」と呼ばれる土俵下の特別席の入場券を手配し、この券を受け取った山口組系の暴力団弘道会の幹部ら延べ55人が、場所中の取組を観戦していたものです。「維持員席」をめぐってはことし1月、東京・両国の国技館で行われた初場所でも、住吉会系の暴力団組長が観戦していたことが明らかになっています。こうした問題を受けて、警察は本場所が開催される東京や大阪、名古屋、福岡の4か所に加えて地方の巡業先でも、暴力団員が会場に出入りしないよう監視を強めることにしています。また、力士を指導する立場の親方が手配した入場券が結果的に暴力団員の手に渡るなど、暴力団排除の取り組みが不十分だとして、近く日本相撲協会に対して親方や力士を対象とした研修などを導入し、対策を強化するよう申し入れることにしています。