暴力団観戦 親方らに戸惑い
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暴力団観戦 親方らに戸惑い

5月26日 13時7分

去年の大相撲名古屋場所で、現役の親方2人が手配した特別席の入場券を使って暴力団幹部らが観戦していた問題で、26日、次の名古屋場所の準備のため、東京・両国の国技館を訪れたほかの親方たちからは、驚きや戸惑いの声が聞かれました。

この問題は、去年7月の大相撲名古屋場所で、木瀬部屋の木瀬親方と三保ヶ関部屋の清見潟親方の2人が、日本相撲協会の有力な後援者や企業に割り当てられる「維持員席」と呼ばれる土俵下の特別席の入場券を手配し、この券を受け取った山口組系の暴力団弘道会の幹部ら延べ55人が、場所中の取組を観戦していたものです。警察の事情聴取に対して、2人の親方は「知り合いに頼まれたが暴力団に渡るとは知らなかった」などと説明しているということです。26日、東京・両国の国技館では、次の名古屋場所に向けた番付編成会議が開かれ、担当の親方たちが集まりました。このうち、松ヶ根親方は「暴力団との関係を根絶するというのはあたりまえのことで、びっくりしています。あす、すべての親方が集まる会があるので、そこで今回のことについて話が出るのではないでしょうか」と話していました。また、中村親方は「詳しい事実関係はよくわかりませんが、こうしたことはわたしたち全員が気をつけていかなければならないと思います」と話していました。日本相撲協会では、27日に開かれる理事会で、入場券を手配した木瀬親方と清見潟親方から話を聞いたうえで、処分を検討することにしています。