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裁判員、被告に言った「全額支払ってから死ぬなら死んで」

 強盗致傷などの罪に問われた男(65)の裁判員裁判が26日、大津地裁(坪井祐子裁判長)であり、死刑を望む発言を繰り返している被告に男性裁判員が「(被害者への弁償金を)全額支払ってから、死ぬなら死んでください」と述べた。

 男は住所不定、無職松下宏被告。25日に始まった公判で「死刑にしてほしい」「死にたい」などと発言している。

 26日の被告人質問で、男性裁判員は「被害者に弁償する気はありますか」と質問。松下被告が「あるが、今はできない」と答えると、「矛盾するんですよ。死刑では弁償できませんが」と述べた。松下被告は黙ってうつむいた。強盗致傷罪は最高で無期懲役。

 起訴状では2001年9月、当時の妻と共謀して滋賀県木之本町(現長浜市)のパチンコ店で店長にけがを負わせ、現金約117万円を奪ったとしている。

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