来月開幕するサッカーワールドカップ(W杯)開催地の南アフリカを描いた映画「ツォツィ」(2005年、ギャヴィン・フッド監督・脚本)の上映会が30日、福岡市早良区の市総合図書館である。福岡市の自主上映団体「福岡映画サークル協議会」が、「W杯で注目が高まっている同国の“今”を知る機会になれば」と企画した。
2006年アカデミー賞外国語映画賞受賞作品で、アパルトヘイト(人種隔離)撤廃後も貧富の格差が広がる同国のヨハネスブルクが舞台。スラム街育ちの「ツォツィ(不良)」と呼ばれる青年が、高級住宅地で盗んだ車に乗っていた赤ん坊との出会いをきっかけに、温かい感情や将来への希望を見いだす物語だ。
上映は午前11時と午後2時からの2回。午後の上映前には、アフリカ音楽とダンスの女性グループ「あきkan」のミニライブも。入場券は前売り1200円(当日1400円)、中高生800円など。同協議会=092(781)2817。
=2010/05/27付 西日本新聞朝刊=