高山容疑者の自宅から押収されたものと同型の拳銃
玖珠町の陸上自衛隊玖珠駐屯地から小銃や拳銃などがなくなった事件で、大分、宮崎両県警の合同捜査本部が、別の事件で逮捕した元同駐屯地自衛官で無職、高山敏信容疑者(44)=宮崎県高鍋町持田=の自宅から、拳銃を押収していたことが八日、分かった。
拳銃は同駐屯地から持ち出されたとみられ、捜査本部は、高山容疑者が関与しているとみて詳しく調べる。
同駐屯地では二〇〇六年九月、第四戦車大隊本部管理中隊の武器庫から、64式小銃、九ミリ拳銃各一丁と弾倉計三個、双眼鏡がなくなっているのが発覚。捜査本部が六日に高山容疑者の自宅を家宅捜索した際、紛失した拳銃が見つかったという。
高鍋町の川では今年六月、64式小銃の部品とみられる「引き金室」が見つかっており、高山容疑者は「自分が(駐屯地から)持ち出し、川に捨てた」と関与を認めているという。
また、高山容疑者は昨年十二月、金品を盗む目的で高鍋町内のパチンコ店に侵入しようとした建造物侵入未遂などの疑いで六日に逮捕されたが、現場からは、紛失した双眼鏡が見つかったことも分かった。
陸自によると、高山容疑者は〇六年三月まで同駐屯地に勤務し、二等陸曹で退職。その後、故郷の高鍋町に引っ越したという。
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