白山の神社訴訟、7月弁論 政教分離争点石川県白山市の角光雄市長が地元神社の式典に出席して祝辞を述べたのは、憲法の政教分離原則に違反しているとして、市長に公費約1万6千円の返還を求めた住民訴訟の上告審で、最高裁第1小法廷は25日までに、双方の主張を聴く弁論を7月8日に開くことを決めた。 二審判決の結論を変更するために必要な弁論が開かれることから、違憲と判断して公用車経費の一部2千円を支払うよう命じた二審名古屋高裁金沢支部判決が見直される可能性が出てきた。 市長側は「式典は観光行事。地方公共団体の事務だ」と主張している。 判決によると、角市長は2005年6月、市内のホールで開かれた神社の大祭の関連行事に公用車で参加、祝辞を述べた。 07年4月の一審金沢地裁判決は「一般施設で開かれ、式も祭事の形式に基づかず、宗教的色彩は希薄」として請求を棄却。08年4月の二審判決は、市長の行為を宗教的活動に当たると判断した。 【共同通信】
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