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暴力団に入場券手配…2親方の処分を検討

 日本相撲協会は27日、東京・両国国技館で理事会を開き、昨年名古屋場所で暴力団関係者が観戦するために入場券を手配したとされる木瀬親方(元幕内肥後ノ海)と清見潟親方(元幕内大竜川)の処分を検討する。同協会は26日、生活指導部副部長の八角親方(元横綱北勝海)が監督官庁の文部科学省に問題の経緯を報告した。

 相撲界では元横綱朝青龍関が2月、一般人男性への暴行問題の引責で引退するなど問題が続いている。理事からは「きっちりやらないといけないでしょう」との声もあり、降格などを含めた厳しい処分の可能性もある。

 両親方によると、木瀬親方が現役時代に所属した部屋の先輩にあたる清見潟親方に、土俵下のたまり席と呼ばれる特別席の券の確保を依頼した。木瀬親方は「十数年の付き合いの人に頼まれた。まさかそっちの方向(暴力団)にいくとは思っていなかった。いかなる処分も受ける」と話した。

 同親方の現役時代の師匠で相撲協会副理事でもある三保ケ関親方(元大関増位山)は「(木瀬親方が)暴力団とつながっているという話はちらちら聞いていた」と証言し、「本当だったらあってはならないことだし、最低の出来事」と厳しい見方を示した。

 また、週刊新潮に大関琴光喜が野球賭博疑惑を報じられた件で、陸奥生活指導部長(元大関霧島)が現状を報告する。

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