厚労白書、付録にカルタ 「長妻色」に疑問の声も厚生労働省は26日、8月の閣議に報告する予定の2010年版厚生労働白書の案を明らかにした。長妻昭厚労相の肝いりで、同省の施策をPRする子ども向け「厚生労働カルタ」を巻末付録として掲載したが、職員からは「大臣の独り善がりのこだわり」と疑問視する声も出ている。 白書案は同日の民主党政策会議に示した。「カルタ」ははさみで切り取って使う形式で、男性の育児や家事を推奨する「イクメン、カジメンほれ直し」や、「にっこりと年金相談たまわります」などの標語を載せた。 長妻氏は自身のホームページでも信条を記した「ながつまカルタ」を公表しており、白書に同じアイデアを採用した格好だ。 白書ではこのほか、巻頭で「100人でみた日本」「日本の1日」として、失業者数や出生数などのデータを紹介。第1章は「厚労省の反省点」として年金記録問題や薬害肝炎問題を取り上げ「国民の信頼を失墜させ、おわびを申し上げたい」と謝罪している。 【共同通信】
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