2010年5月24日 18時23分 更新:5月24日 21時31分
元プロレスラーのラッシャー木村(本名・木村政雄=きむら・まさお)さんが24日午前、腎不全による誤嚥(ごえん)性肺炎のため、東京都内の病院で亡くなった。68歳。所属団体である「プロレスリング・ノア」が同日、発表した。葬儀は近親者のみで行う。
北海道出身。58年に大相撲・宮城野部屋に入門。65年にプロレスデビューを果たし、以後、数々の団体を渡り歩いた。67~81年の国際プロレス時代には過激な闘いを数多くこなし、「金網デスマッチの鬼」と呼ばれた。また国際プロレス崩壊後の81年、新日本プロレスに「殴り込み」をかけた際には、きまじめな性格ゆえ、リング上で「こんばんは」と丁寧にあいさつをしてしまった逸話を持つ。
84年からは全日本プロレスに参戦。故ジャイアント馬場選手のタッグパートナーなどを務めたほか、ユニークなマイクパフォーマンスでも人気を集めた。00年に全日本から分離したノアに参加したが、04年に体調不良を理由に現役を引退した。