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【政治】

派遣法強行採決に備え? 衆院厚労委員長交代へ

2010年5月26日 夕刊

 民主党は二十六日、同党の藤村修衆院厚生労働委員長を交代させ、城島光力衆院拉致問題特別委員長を兼務させる方針を固めた。藤村氏は「健康上の理由だ」と言っているが、労働者派遣法改正案の強行採決に備えた動き、との見方も党内では出ている。

 民主党は、派遣法改正に意欲を示す社民党に配慮し、厚労委で審議中の改正案を、六月十六日の会期末までに成立させる方針だ。

 一方、「製造業派遣を原則禁止するのは現実的ではない」とする自民党をはじめ、共産党、みんなの党の野党は反対で足並みをそろえており、最終的には民主党が強行採決に出る公算が大きい。

 ただ、藤村氏は強引な議事運営には慎重とみられており、民主党が委員長の権限で質疑を打ち切って採決に踏み切るためには不安材料となっている。

 藤村氏は二十六日午後に辞意表明し、二十七日の衆院本会議で、城島氏が後任に選出される見通し。常任委員長と特別委員長の兼務は異例。

 

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