“体罰で男児自殺” 市と和解
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“体罰で男児自殺” 市と和解

5月21日 14時16分

福岡県北九州市の小学5年生の男子児童が自殺したのは教師の体罰が原因だと両親が訴えていた裁判は、北九州市が自殺を防げなかった責任を認め、再発防止に取り組むことなどで和解しました。

平成18年3月に北九州市で市立小学校に通う5年生の男子児童が自殺したことについて、両親は、担任の女性教師の体罰が原因だとして北九州市などにおよそ8100万円の賠償を求めていました。1審は教師の体罰が自殺の原因と認め、北九州市などに賠償を命じていました。この裁判で、21日、福岡高等裁判所で両親と北九州市などが和解しました。和解では、北九州市が適切さを欠いた対応で自殺を防げなかった責任を認め、再発防止に取り組むことや、給付金を支払う機関が両親に2800万円を支払うとしています。和解について、児童の父親は「市は自殺を防げなかった責任を全面的に認めているのでよかった。息子には無事に裁判が終えられたと伝えたい」と話していました。和解について、北九州市の北橋市長は「結果的に児童の自殺を防止できなかったことに責任を感じています」という談話を出しました。