ぎょろりと大きな目を光らせ、「犯罪は許さない」とすごむ仁王像--。埼玉県熊谷市で、県警熊谷署のオリジナルデザイン「監視の目」が活躍している。
大学で美術を専攻した会計課職員が06年、市内の名刹(めいさつ)「妻沼聖天山(めぬましょうでんざん)」の仁王像をイメージし作製した。町の至る所にポスターを張り、今年3月にはステッカー1000枚を用意。「振り込め詐欺や悪質な訪問販売の対策に心強い」と問い合わせが相次いでいる。
管内の刑法犯認知件数は昨年、ピークの04年に比べて43%も減少。仁王のにらみが利いている?【藤沢美由紀】
毎日新聞 2010年4月29日 19時48分(最終更新 4月29日 19時55分)