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“口てい疫 封じ込め徹底を”

5月26日 6時55分

宮崎県で拡大している口てい疫の感染について、FAO=国連食糧農業機関の専門家は、感染がほかの国にも広がらないよう、重大な関心を寄せていることを明らかにするとともに、日本政府に対し感染を封じ込めるため対策を徹底するよう求めました。

ローマに本部があるFAOで家畜の感染症対策に当たっているルブロス主席獣医官は25日、訪問先のパリでNHKのインタビューに応じました。この中でルブロス主席獣医官は、宮崎県内で口てい疫の感染が拡大している事態について「世界的にみても過去10年間では最大規模の発生となっている」と述べ、感染がほかの国にも広がっていかないよう、国連としても重大な関心を寄せていることを明らかにしました。そのうえで日本政府に対して、感染を封じ込めるため、宮崎県内だけでなく全国規模で対策を徹底するよう求めました。さらにルブロス主席獣医官は、「国連として日本に対し専門的な支援を行いたい」と述べ、日本政府から要請があれば助言のために国際的な専門家を派遣する考えを示しました。これについて農林水産省の担当者は、NHKの取材に対し、「今は日本としても感染対策を懸命に行っているところであり、今後、必要であれば受け入れを検討したい」と述べ、FAOに対し、現段階では専門家を受け入れる考えはないと伝えたことを明らかにしています。