2010年5月25日のニュース
長崎大学の3年生で28歳の男が25日に大麻取締法違反の現行犯で逮捕されました。キャンパスにしのびよる薬物汚染に関係者は驚きを隠せません。
逮捕されたのは長崎大学経済学部3年生で、長崎市片淵3丁目の石塚数之容疑者(28)です。長崎税関の係官が石塚容疑者の自宅を別の容疑で家宅捜索していたところ、押入れから瓶詰めされた大麻草を発見したもので、駆けつけた警察官に大麻取締法違反の現行犯で逮捕されました。石塚容疑者は自宅の押入れの中で、大麻を栽培していたと見られています。大麻所持による大学生の逮捕に同じアパートに住む人たちは、薬物汚染がしのびよってきたとして驚きを隠せません。石塚容疑者は社会人の特別選抜で入学したということで、警察は大麻を所持していた期間や入手ルートなどを調べることにしています。
諫早湾干拓地の排水門開門などをめぐり沿岸の3つの漁協の組合員が起こした訴訟の第一回口頭弁論が25日長崎地裁で開かれ、原告の漁業者らが干拓事業による被害の実態を訴えました。
この訴訟は、雲仙市の瑞穂・国見両町と諫早市小長井町の計3つの漁協の組合員が国に対し排水門の開門や漁業被害への賠償を求めているもので、25日は長崎地裁の前で集会を開きました。第1回口頭弁論は25日長崎地裁で開かれ、瑞穂漁協の室田和昭副組合長らが「諫早湾干拓が漁業資源に壊滅的な打撃を与えている。死活問題だ」と被害の大きさを訴えました。そして海洋研究の専門家が潮受け堤防のしめきりや調整池からの大量の排水がアサリやタイラギが死滅する原因になっていると主張しました。諫早湾干拓地の開門をめぐる沿岸3漁協の新たな訴訟は、7月16日に2回目の口頭弁論が開かれます。
長崎に投下された原爆死没者名簿の風通しが25日行われ、長崎市の職員が冥福を祈りつつページをめくりました。
国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館で、151冊の死没者名簿が並べれられました。原爆が投下された運命の時刻・午前11時2分に黙とうをしたあと、長崎市の職員が風通しが始めました。風通しは紙の傷みや黄ばみなどをチェックしようと毎年行われていて、白い手袋をした職員が1枚1枚丁寧に名簿をめくります。死没者名簿は、去年7月末までに亡くなった長崎の被爆者14万9千266人や名前がわからない犠牲者の白紙の名簿など計151冊です。8月9日の平和祈念式典には、去年8月から1年間に亡くなった被爆者の名前が新たに記帳され奉安されます。