岩隈　絵本

　楽天の岩隈久志投手（２９）が自らの実話に基づいたフォト絵本をプロデュースすることが２５日、明らかになった。

　その名も「イワクマクマときずなのえほん」（主婦の友社刊、定価１０００円）。原作はまどか夫人と長女・羽音（うた）ちゃんで６月８日に発売される。野球選手が自らプロデュースしたキャラクターをもとに絵本化するのは世界初。

　岩隈と家族とのきずなを深めた感動秘話が絵本の下地となっている。楽天３年目の２００７年。右ひじ遊離軟骨手術をして落ち込んでいた岩隈を励まそうと、まどか夫人、羽音ちゃんが手作り絵本「冬はかならず、春となる」をプレゼント。心を打たれた岩隈は見事に立ち直り、翌０８年に２１勝を挙げるなど投手３冠（勝利、防御率、勝率）を獲得。投手最高栄誉の沢村賞にも輝いた。

　昨年１月には長男・大志（とわ）ちゃんを授かるなど、温かい家庭に恵まれている岩隈は「世の中のお父さんに元気になってもらいたい。これを読んで、家族のきずなが深まるようになってもらえたらいい」とにんまり。今年の父の日（６月２０日）には、うってつけのプレゼントになるかもしれない。（鶴田真也）