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韓国の鶏卵流通業者が日本視察 日卵協、セイメイファーム、シマダエッグで視察研修 2010.05.15発行 韓国の鶏卵流通業者組織である(社)韓国鶏卵流通協会(姜綜成会長―本部・ソウル)の日本視察団一行42人がこのほど来日し、(社)日本卵業協会と(農)セイメイファーム(埼玉)、(株)シマダエッグ(千葉)を訪問した。 4月15日には東京都中央区新川の包装機械会館で、(社)日本卵業協会の会員と意見交換した。日卵協からは岩月忠和会長(三州食品(株))、羽井紀行((株)フレッズ)、馬場昭人(馬場飼料(株))の両副会長、杉田明専務理事、齊藤昭彦((株)進共)、藤原儀英((有)藤原養鶏場)、辰巳紀幸(日本農産工業(株))、松本邦義(松本米穀精麦(株))の各理事、森尾篤顧問、キユーピー(株)の堀池俊介広報室課長、(株)ナベルの西小路健介、木村浩也の両係長らが出席。岩月会長の歓迎のあいさつに次いで、液卵加工場と鶏卵GPセンターのビデオを上映し、日本の鶏卵流通事情を説明した。会場を東京・丸の内のアリスアクアガーデンに移した情報交換会でも、韓国側からの熱心な質問に答えた。 16日は埼玉県嵐山町の(農)セイメイファームを訪れ、同社の概要をビデオで見た後、韓国通としても知られる嶋田匡武会長から日本の鶏卵生産の現状について詳しく聞いた。 17日は千葉市若葉区の(株)シマダエッグを訪れ、嶋田豊年社長と千葉県卵業協会の神谷岳行会長((株)千葉鶏卵センター)から日本の鶏卵流通の現状と千葉県の養鶏事情、同社の概要などを聞いた。 嶋田社長は「日本の鶏卵生産量は250万トン前後であるが、今年の鶏卵生産量について全農は約242万トンと予測している。大手生産者が東京を中心とした関東圏に進出してきた影響で、20〜30万羽規模の養鶏場の経営が厳しくなっているほか、鶏卵流通業者も、関東圏に進出した大手生産者との競争でスーパーへの納入価格が下がっており、経営環境は厳しい。景気が低迷しているため、スーパーでは鶏卵の安売りが盛んである」などと現状について説明した。 (株)シマダエッグの概要については、HACCP対応で、衛生・品質に細心の注意を払っている本社工場と約3年前に竣工した小倉工場で「1日当たり30トンの鶏卵を処理し、スーパーなどに販売している。産地は基本的に千葉県全域で、工場は午前9時から午後9時まで稼働。パートタイムの3交代制としており、今日産卵した鶏卵を、その日のうちにパックする体制を整えている」などと説明した。 神谷会長は「千葉県は日本で1、2を争う鶏卵の生産県で、その中でシマダエッグはトップクラスの鶏卵GPセンターであり、品質レベルの高い商品を作っている。日本は鶏卵を生で食べる文化があり、日本の消費者の目は食品の安全・安心や産地に対して厳しいため、消費者に信頼される鶏卵を作っていくことが、業界と企業の将来の繁栄につながる。このことは韓国も同じであると思うため、今回の視察で細かいところまでよく見て、国に帰ってから事業に生かしてほしい」などと述べた。 視察団一行は(株)シマダエッグの嶋田高磨専務、福井慎吾氏、共和機械(株)の内田精一営業部長、松本二郎氏、太田英明氏、(株)進共の佐藤憲部長の案内で小倉工場を視察したが、厳しい衛生管理や洗卵選別包装機(共和機械のSKY―330)、鶏卵パック専用ラベラー、色とりどりのラベル、モウルドパックなどに興味を示していた。また選別包装作業を行なっていたピンク卵が珍しかったようで、その場で割って食べる姿もみられた。 【日本の鶏卵産業を視察した韓国鶏卵流通協会の皆さん(左)。日本の鶏卵流通の現状や会社の概要を説明するシマダエッグの嶋田社長(右)】
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