おととし、大阪府茨木市でジョギング中の男性をハンマーで殴ったとして傷害の罪に問われていた男に対し、大阪地方裁判所は犯人と認定する証拠が十分でないとして無罪判決を言い渡しました。 無罪判決を受けたのは、無職の上村宜弘(38)被告です。 起訴状によりますと上村被告はおととし10月、茨木市内の遊歩道でジョギング中の男性(当時28)の後頭部を自転車で追い抜きざまにハンマーで殴り、1週間のケガを負わせたとして傷害の罪に問われていました。 25日の判決で大阪地裁は、「被害者の目撃証言は被告の顔や服装、自転車の特徴とおおよそ合っていて、被告を犯人と推定するのに相当程度の合理性がある」としたものの、警察が事件当日、犯人を特定するために被害者の男性に見せたおよそ30枚の顔写真を「処分」していた点について不自然だと指摘。 「被害者が被告の写真を選別できなかった事実を警察が隠した可能性がある」などとして上村被告に無罪を言い渡しました。 (05/25 19:14)