記者の質問に答える鳩山由紀夫首相=24日午前8時54分、首相官邸、山本裕之撮影
沖縄県の米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設先を同県名護市辺野古周辺にすると23日に表明した鳩山由紀夫首相は24日、「(世論の)批判は甘んじて受ける」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。
首相は昨年の衆院選前に「最低でも県外移設」と訴え、今年4月には辺野古沖を埋め立てる現行案を「自然への冒涜(ぼうとく)」と否定してきた。
記者団から発言の整合性を問われた首相は「朝鮮半島、アジア情勢を考えたとき、日米関係をしっかりとした信頼関係の上に乗せることが何よりも大事だと判断した」と釈明。その上で「辺野古ではあるが現行案ではない。環境面に徹底的に配慮する新しい形を何としても作り上げたい」と述べた。
平野博文官房長官は24日午前の記者会見で、首相の政治責任について「そういう問題は起こらない」と否定した。