2010年3月29日 19時31分
【ソウル西脇真一】韓国国防省は29日、黄海の北方限界線(NLL)付近で爆発・沈没した海軍の哨戒艦「天安(チョンアン)」(1200トン級、乗員104人)の艦尾部分を発見したと発表した。船体が真っ二つに割れた衝撃の大きさや、事故前後に北朝鮮の軍に特異な動きが見られなかったことから、機雷接触説が浮上している。
聯合ニュースによると金泰栄(キム・テヨン)国防相はこの日の国会委員会で「北朝鮮の機雷が流れて来ることもあり得る」と答弁。国防相は北朝鮮が朝鮮戦争(1950~53年)時、約3000個の機雷を黄海や日本海に設置したと説明。「多くを除去したが100%はできない」と述べた。北朝鮮の機雷が59年や84年に見つかった例もあるという。
ただ、実際に機雷だとしてもどの国のものか特定するのは難しいとの指摘がある。
事故は26日夜に発生した。行方不明者46人の多くがいたとみられる艦尾は、現場近くの水深約40メートルの海底で見つかった。船体の主要部分は爆発後、東方へ約7キロ流され沈没した。