ここから本文です。現在の位置は トップ > 地域ニュース > 島根 > 記事です。

島根

文字サイズ変更
はてなブックマークに登録
Yahoo!ブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷

閑想閑話:「各病院がばらばらに医師確保に努力しても仕方ない… /島根

 「各病院がばらばらに医師確保に努力しても仕方ない。県が率先して体制のグランドデザインを」--。大田市立病院の医師不足の現状把握のため県議会の委員らが訪れた際、意見交換で西尾祐二副院長が訴えた。派遣元の大学が医師を引き揚げたため、外科と整形外科で常勤医が不在となり、開腹手術もできなくなった同病院。「派遣元にも県にも助けてもらえない」という孤立無援感は市側に強い▲市は昨年から後任派遣を各大学に訴えてきた。派遣元の人事無しで医師が病院間を異動できない。大学側としては、医師の臨床の種類が少なく、多忙なだけの過疎地の病院に人を出したくないというのは本音だ。「市対大学」「医療機関対大学」での個別交渉は、同様の理由でどこでも行き詰まっている▲意見交換では、現在の県の保健医療計画について「現状追認に過ぎない」との批判も出た。県行政の「本気」への期待の裏返しだ。今こそ県が市町と協力して、総合的なプランで医師招致をはかるべきではないか。【鈴木健太郎】

毎日新聞 2010年5月25日 地方版

PR情報

島根 アーカイブ一覧

 
郷土料理百選
地域体験イベント検索

おすすめ情報

注目ブランド