2010年3月27日 10時37分 更新:3月27日 10時49分
【モスクワ大前仁】西は欧州の飛び地から東は極東まで広大な国土に11の時間帯を持つロシアは、夏時間が始まる28日から、うち二つを廃止し9時間帯に変更する。メドベージェフ大統領は昨年11月の年次教書演説で、「国内の時差を緩和し、新たなビジネスや経済活動を促す」ため時間帯の削減を提案していた。
今回の変更では、最東部のカムチャツカ時間(モスクワ時間との時差は9時間)が西隣のマガダン時間(同8時間)に組み込まれる。また、中部のサマラ時間(同1時間)がモスクワ時間と同じになる。これに伴い、国内の最大時差は従来の10時間から9時間に短縮される。
またロシアでは夏時間と冬時間の切り替え時期に炭鉱事故が多発するなどトラブルが起きており、夏時間の廃止も検討されている。