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【サッカー】

本田自らにダメ出し 「脅威になれなかった」

2010年5月25日 紙面から

 本田はきっぱりと自らにだめ出しした。攻撃の起点に指名されたが、全く機能しなかった。その現実を受け入れた。

 「何もできずに終わった。チームとしても個人としても、オカ(岡崎)とのコンビにしても、相手の脅威になれなかった。チームメートにもお客さんにも申し訳ない」

 名古屋時代の元同僚・MF金正友の激しいマークを受けて沈黙した。「下がればもう少し回せたかもしれないけれど、それでシュートを打てないこともあり得る」と、全体が間延びするリスクも承知の上で、中盤に加勢せずに前線に居座ったが、それが裏目に出た。シュートも、前半40分と後半18分に放った苦し紛れの計2本だけだった。

 それでも「最悪な結果を、ポジティブにとらえる必要がある。課題はシンプル」と言い切った。「速くいきたい人と、そうでない人が別れていることが露出した。統一しないといけない」と速攻の必要性を説いた。さっそく行動にも移した。「悠長なことを言っている暇はない。試合後にオカやヤットさん(遠藤)、佑二さん(中沢)とも話した」。ピッチサイドでも長友、長谷部を捕まえて話し込んだ。

 「これくらい差があるのはわかっている。だけど『優勝』と言うのは変わらない。散々な結果だったけど、カメルーン戦は勝ちます」

 負けは受け入れても、決して下を向かなかった。本田は強気の姿勢を崩さなかった。このままでは終われない。(塚田陽一郎)

 

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