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【ドラニュース】


ブラ劇場 カ〜ン

2010年5月25日 紙面から

中日−楽天 6回裏無死、左越えに11号ソロを放つブランコ=ナゴヤドームで(谷沢昇司撮影)

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◆中日3−0楽天

 指揮官の厳しい言葉が責任感を刺激した。きまじめな主砲に“即効薬”を与えれば鬼に金棒−。今季は波に乗れず悩みがちなブランコが4番の務めを果たした。

 「自分の仕事をしただけ。先制点を取ればチームのムードがよくなると思ったし、もう1点ほしいところではホームランを打てた。勝利に貢献できてよかったよ」

 1回2死二塁では、バットを折りながらも左前へ先制適時打。その後、中盤まで投手戦となった試合を動かしたのもこの男だった。6回、楽天・ラズナーの初球を強振した当たりは左翼スタンドへ。今季初の2試合連続11号ソロで楽天を突き放した。

 前夜(23日)は2安打しても2失策するなど攻守で不満が残り、試合後は2時間も居残って打撃練習を敢行。一夜明け、落合監督が試合後の会見で発した「ちょっとよかったからって持ち上げるな」とのコメントを伝え聞き、さらに発奮した。落合監督の助言を忠実に守って、慣れたオープンスタンスをやめ、試合では積極的に打ちにいくことを決意。この日の試合前の守備練習も辻コーチの指導でいつになく入念に行った。

 「自分には真ん中にいい球は来ない。だからボールをよく見極めるために、今は足を平行に置くスタンスを続けていきたい。いろいろ取り組んでいくよ」

 この夜、首脳陣は打順を動かした。最近は7番に定着していた大島を2番に、やや精彩を欠く井端を6番に据えた。セサルも7番へと移ったが、ブランコが4番から動くことはない。つまり、非情に聞こえる指揮官の言葉は信頼の裏返し。主砲の猛反撃が再び始まる。

  (安藤友美)

 

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