「金網の鬼」の異名をとり、ユニークなマイクパフォーマンスでも人気を博したプロレスラーのラッシャー木村=本名・木村政雄=さんが、24日午前5時30分、腎不全による誤嚥(ごえん)性肺炎のため都内の病院で死去した。68歳だった。
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国際や新日本で行動をともにしたアニマル浜口氏(62)は、言葉を詰まらせた。都内でふ報を聞き「寂しいというか、冗談じゃないという気持ち。悔しい…」と、6歳上の兄貴分の死を悼んだ。倒れてから見舞いに行こうとしたが、だれとも会おうとしなかったことを耳にして足が止まった。
妻・初枝さんとの縁結びもしてくれた。国際のころ、木村さんは足を骨折して入院。それがきっかけで、ある日、初枝さんの母が経営する店に連れていかれた。そこで初枝さんと知り合った。
「国際のころ、顔面をたたいたらオレの手が真っ赤にはれたほど強かった。ボトルを2〜3本空けても酔わない人でね。朝まで飲みながら、人生とは何かを語り合った」。公私にわたって縁の深かった木村さん。浜口氏は「今はただ、感謝、感謝の言葉しかない」と恩人を思い起こした。
(2010年5月25日)