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障害者特別支援学級・学校:児童・生徒が48%増加 「指導が困難」と懸念 /山梨

 障害者対象の特別支援教育を受ける児童・生徒が県内で増えている。昨年度、公立小中高校の通常学級在籍者数は01年度に比べて17%減ったが、特別支援学級・学校の児童・生徒数は48%増え、2369人だった。

 県教委によると、中でも知的障害者の増加が目立ち、ここ10年間で80%増えた。県教委は「従来は通常学級で学ばせようとする保護者が多かったが、最近は特別支援学校を選ぶ保護者の方が多くなった」(新しい学校づくり推進室)とみる。

 ただ、小学部では知的障害者のうち軽~中度が28%、重度が63%だが、高等部では54%が軽~中度で、33%が重度(いずれも昨年度)。県教委によると、中学まで通常学級に通った生徒が高等部に入る傾向が強まっているためとみられる。県教委は「学級内で障害の程度の差が大きいと指導が難しくなる」(同)と懸念している。

 また、児童・生徒の増加に伴って、県内の特別支援学校9校中、5校は教室が不足している。

 県教委は24日、中学、高校、特別支援学校の校長と有識者ら13人による審議会を発足させた。審議会は5回の会合を開き、県教委はその答申に基づいて来年度、特別支援教育の方向性を示す計画を策定する。【小林悠太】

毎日新聞 2010年5月25日 地方版

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