【東京】滝野欣弥官房副長官は19日、米軍普天間飛行場移設をめぐる鳩山由紀夫首相の2度目の来県について、23日を軸に調整していることを明らかにした。官邸で会談した高嶺善伸県議会議長に伝えた。仲井真弘多知事への政府案説明など、訪問先で想定している会談内容には言及しなかったという。
滝野氏は名護市辺野古沿岸部を埋め立てる日米現行案への回帰を政府が米側に伝えたとの一部報道には「そういう状態ではない」と否定、協議は進行中と強調した。
高嶺氏が6月8日の全国議長会での方針の説明を求めたことには、検討する姿勢を示した。
高嶺氏は県内移設を容認できない考えを伝え、「県民は首相の『最低でも県外』の言葉に期待している。県民の思いを政府原案に反映させてほしい」と要望。18日に九州議長会で普天間問題の早期解決を求める要望書を全会一致で採択したことも説明した。