大阪市港区市岡元町2丁目の市道で24日夜、ひき逃げされたとみられる男性が死亡しているのが見つかった事件で、現場付近で大型のトラックが前部で自転車を引きずり、火花があがっていたのを車で通りかかった男性が目撃していたことが、大阪府警への取材でわかった。付近には約330メートルにわたって引きずった跡とみられる直線が断続的に残っていた。府警は逃げたとみられるトラックの行方を捜査している。
港署によると、死亡した男性は40〜60代とみられ、黒っぽい長袖に長ズボン姿、白髪交じりだった。全身に激しい傷があったという。男性がはねられたと思われる現場近くにはスーパーのレジ袋や冷やし中華、書籍などが散乱していた。現場はほぼ直線道路で、蛇行した痕跡はなく、同署はトラックが男性を引きずったまま一直線に走り、死亡させたとみている。
また、現場付近のマンションの防犯カメラに、事件当時にトラックが自転車のようなものを引きずっているとみられる様子が記録されていた。同署はこの映像を任意提出してもらって詳しく解析する方針。
自転車で付近を通った飲食店経営の男性(45)は、大の字になって仰向けで倒れている被害者を目撃した。近くに自転車が横倒しになっており、その脇の高速道の上り口の壁付近に空き缶をいっぱい入れた透明の大きなゴミ袋が落ちていた。男性は「被害者はすでに亡くなっていたようだった」と話した。