大雨 土砂崩れ10件 浸水6件 停電215戸

県内被害

大雨で大きく崩落した斜面。矢印が指しているのは、土砂とともに落下した重機=17日午後2時30分ごろ、南城市大里

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2010年5月18日 09時45分この記事をつぶやくこのエントリーを含むはてなブックマークLivedoorクリップに投稿deliciousに投稿Yahoo!ブックマークに登録

 15日から断続的に続く大雨の影響で、本島各地では17日も土砂崩れや床下浸水などが相次いだ。県防災危機管理課がまとめた県内各地の3日間の被害状況(同日午後5時現在)によると、土砂崩れは南城市や恩納村などで10件、床下浸水はうるま市、沖縄市、宜野湾市で計6件発生。那覇市やうるま市では計約215戸が一時停電するなどした。けが人などはいない。

 また、那覇市は17日、前日の大雨で同市識名の住宅地の擁壁が崩れ土砂の一部が民家に流れ込んだ件で、すでに自主避難していた3世帯15人を含む計4世帯19人に避難勧告を出した。同市は避難が長期化する可能性も考え、市営住宅を避難先として確保したという。

 県警は雨で地盤がもろくなっていることから、今後も注意を呼び掛けている。

斜面崩れ重機落下 南城市大里

 【南城】17日午前7時30分ごろ、南城市大里仲間の資材置き場の土地の一部の土砂が崩れ、斜面下に約50メートル崩落、土砂とともに小型パワーショベル1台が落下した。けが人などはなかった。

 現場は大里グリーンタウンの近く。住民によると、付近では9年前にも大規模な地すべりが起きているという。近くに住む女性は「もっと崩れる可能性もある。これ以上、雨は降らないでほしい」と不安を口にした。

ダムの貯水率 軒並み90%超

 沖縄渇水対策連絡協議会(会長・川〓正彦沖縄総合事務局次長)は17日、国管理7ダムの貯水率が91・7%、県の管理する3ダムの貯水率が100%以上となり、平年値を大きく上回ったと発表した。

 国管理7ダムの貯水率は、平年値の70・2%から20ポイント上昇。16日に大雨洪水警報が発令された本島中部の倉敷ダムでは105%となった。

 同協議会は「梅雨入りしてから各地でそれなりの降水量があり、貯水率が大幅に上がった」と話した。

※(注=〓はへんが「山」でつくりが「竒」)

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