福岡市は25日から、住民票と印鑑証明、戸籍謄本、納税証明の発行手数料や、市立体育館の使用料などを、4種類のICカード乗車券の電子マネーで支払いできるようにする。同市によると、行政サービスの料金支払いにICカード乗車券を活用するのは、全国の自治体では高松市、東京都小平市に続き3例目。
4種類の乗車券は、市営地下鉄の「はやかけん」、西日本鉄道の「nimoca(ニモカ)」、JR九州の「SUGOCA(スゴカ)」、JR東日本の「Suica(スイカ)」。
市内の42カ所に電子マネー読み取り端末を設置し、ICカード乗車券をかざすと、住民票などの発行手数料や体育施設の使用料、文化施設の観覧料(常設展のみ)を支払うことができる。事業費は全額が国の補助金で約1600万円。
端末設置個所は、次の通り。各区役所の市民課と納税課▽今宿、入部出張所▽市役所の市情報プラザと財政局法人納税課▽各区体育館・市民プール、市民体育館、ももち体育館、九電記念体育館、今宿野外活動センター▽市美術館、アジア美術館、市博物館▽博多町家ふるさと館。
本年度中に市営駐輪場の利用料金の支払いにも拡大する予定。
=2010/05/25付 西日本新聞朝刊=