北九州市出身の作家松本清張(1909-92)にちなみ、同市小倉北区の都心部を貫く市道1・8キロが「清張通り」と命名された。24日、同区の松本清張記念館で記念式典があった。
通りの17カ所に市が看板や標識を整備。式典では「小倉は思い出深いふるさと。まちづくりに役立てば清張も喜ぶ」との妻ナヲさん(94)のメッセージが紹介された。市内には、一時在住した森鴎外にちなんだ通称「鴎外通り」もある。
清張通りは、JR西小倉駅前と、清張が通った旧板櫃(いたびつ)尋常高等小を前身とする清水小の校区を結ぶ。通り沿いには、管内で事件が多発する小倉北署もあるが、関係者は「ミステリーだけはご勘弁を」。 (北九州)
=2010/05/25付 西日本新聞朝刊=