秋葉原 歩行者天国再開を決定
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秋葉原 歩行者天国再開を決定

5月24日 18時22分

東京の秋葉原で、おととしの通り魔事件以降、中止されている歩行者天国のあり方を考える検討会が開かれ、防犯カメラの設置など安全対策が進んだとして、歩行者天国を再開する方針を正式に決めました。再開時期は、ことしの7月下旬ごろになる見通しです。

検討会は、おととし6月の通り魔事件を受けて、秋葉原の住民や電気店の代表、それに千代田区などが話し合いを進めてきたもので、24日は歩行者天国を再開するかどうか最終的な議論が行われました。その結果、一部の出席者から慎重な意見も出されましたが、事件から2年近くたち、住民による防犯パトロールが定着してきたうえ、現場周辺で50台の防犯カメラの運用が始まるなど、安全な街作りに向けた対策が進められたとして、歩行者天国を再開させる方針が了承されました。地元の万世橋地区町会連合会の大塚實会長は「歩行者天国の再開は、2年前の事件を乗り越えて秋葉原を新しい街にしていく1つのステップになると思います。過激なパフォーマンスが再び行われることを危ぐしていますが、地元中心に一体となり、安全対策に努めたい」と話しています。また、千代田区の石川雅己区長は「地元の皆さんがたいへんな努力を重ねて取り組みを進めた結果、歩行者天国再開という結論に至ったことはたいへん喜ばしく思います。行政も汗をかき、千客万来の新たな秋葉原の街作りを進めたい」と話しています。千代田区は、早ければ来月始めにも、歩行者天国の再開を東京都公安委員会に申請しますが、実際に再開されるのは、安全を確保するための具体策をさらに検討したうえで、ことし7月下旬ごろになる見通しです。