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【鳩山新政権“大臣を裸にする”】

ハイジャック犯と英語で渡り合う

【政治・経済】

2009年10月1日 掲載

農林水産大臣 赤松広隆(愛知5区、当選7回)

●息子に毎朝、手作り弁当
 大臣に就任早々、移転問題で揺れる築地市場を視察して、「安全が確認できなければ、移転は認可しない」と断言した。農水行政は門外漢。難問の戸別補償制度を実現できるか不安が残るが、その半面、しがらみがなく動きは軽やかだ。
 早大を卒業し、日本通運に入社2年目の73年、欧州ツアー添乗中にハイジャックに遭遇した。乗客200人の代表として犯人のパレスチナゲリラと英語で交渉。無事に難局を乗り切った。
「今はソフトなイメージですが、大学時代は学生運動でやんちゃをしていた。相手がゲリラでも、ひるまず冷静に応対したのだから、ああ見えて骨があるのです」(事情通)
 もっとも、農水官僚との対決では、民主党の政策を「現実的ではない」と批判していた井出次官を更迭せず、「歴史的和解」(本人)で矛を収めた。政権交代前の破廉恥な駆け込み天下りも差し戻そうとせず、「手土産なしで手打ちとは……」と周囲を呆れさせた。
●生まれ 1948年5月3日。父親は衆院副議長を務めた元社会党副委員長の赤松勇。
●経歴 早大政経学部卒。愛知県議を3期務め、90年に衆院選初当選。歴代最年少の44歳で社会党書記長に就任した。96年に社会党を離党、民主党結成に参画した。
 旧社会党グループ「サンクチュアリの会」に属し、党内左派を束ねる立場にあるが、思想的に対極の小沢と近い。
 小沢代表体制下で副代表や選挙対策委員長を歴任。選対委員長時代は、公認権を小沢に差し出し、自らはサポートに徹した。忠誠心はピカイチだ。
「小沢の意向を斟酌(しんしゃく)した鳩山が、党内バランスを考慮して実行した“小沢人事”でしょう」(民主党関係者)
 本人は、選挙の前から「入閣する」と公言。ただし、農相は予想外。赤坂の韓国クラブも、しばらくはお預けか。
●ゴルフ 腕前はシングル級。地方出張では、懇親会や講演会の合間を縫ってコースに出る。昨年3月には、国会を休んでハワイに飛び、米女子ツアーのプロアマ戦に出場、宮里藍とラウンドしていたと週刊誌に暴露された。
●パチンコ 発祥の地・名古屋を地盤とするだけに、パチンコ関連業者との付き合いが深い。パチンコメーカー数社から献金をもらっている。
 都内の高校に通う次男と議員宿舎で2人暮らし。次男が中学時代は、毎朝手作り弁当を持たせていた。料理はお手のものだ。
~2009年10月1日以前の記事~