米Googleは21日、SSL接続に対応したWeb検索サービスのベータ版を公開した。現在、「https://www.google.com/」にて公開され始めている。検索語句や検索結果ページが暗号化されて送受信されるため、盗み見される危険性が減少し、プライバシーが向上することになる。
SSL接続に対応したWeb検索サービス(https://www.google.com/) |
SSLで接続されていることを確認するためには、アドレスバーの表示アドレスが「https」で始まっているかどうかを確認するほか、ブラウザーに鍵アイコンが表示されているかどうかを確認することが重要となる。
SSL接続による検索は現在、Web検索に限られている。画像検索、地図検索など他のサービスの多くはまだ対応していない。また、ベータ版であるため、ページの一部が暗号化されていない場合に、ブラウザーの設定によってエラーメッセージが表示されることもある。Googleではこの種のエラーをできるだけ早く解消したい考えだ。さらに暗号化処理が伴うため、通常の検索よりわずかに時間がかかることにも注意する必要がある。なお、SSL接続による検索によってGoogleに保存されるログデータに変更はない。
注意すべき点として、SSL接続により、httpsのページからhttpページに移動する場合、参照元ページ情報(リファラー情報)が送信されない。そのため、リファラー情報をもとにWebページをカスタマイズするサイトは、この情報を利用できないことになる。場合によってはアクセス解析などにも影響が出る可能性がある。
Googleはすでに「Gmail」と「Google Docs」をSSL接続に対応させている。