韓国料理:米国では単純メニュー、日本ではお手ごろ料理?

 米国では、韓国料理は値段が高いだけで人気がないことが分かった。中国や日本では高い人気を得ているが、「値段が手ごろな料理」として知られている。

 農林水産食品部と農水産物流通公社が、国際コンサルティング会社アクセンチュアに依頼し、米国・日本・中国・ベトナムでそれぞれ500人ずつ、計2000人を対象にアンケート調査を行った結果、米国で韓国料理が好まれる割合は、調査対象12カ国の料理のうち、8位にとどまった。韓国料理をあまり食べない理由としては、「メニューが単純だ」という回答が18.5%で最も多く、「衛生的ではない」(15.3%)、「辛すぎる」(13.2%)、「値段が高い」(12.5%)と続いた。米国で1カ月平均8700ドル(約78万8000円)以上の収入がある高所得者層は、「韓国料理はもっと韓国的な味であるべきだ」という意見を出している半面、収入が1カ月平均2900ドル(約26万2000円)未満の低所得者層は、「味や材料を現地化すべきだ」という反応を見せた。日本や中国、ベトナムの人は韓国料理として思い浮かべる代表的なメニューとして「キムチ」を選んだが、米国では「カルビ」(20.8%)という回答が多かった。

 日本や中国、ベトナムなどアジアでは、米国と異なり、韓国料理が好まれる割合が高かった。しかし、韓国料理は中国で客一人当たり平均8ドル(約720円)程度で提供され、調査対象11カ国の食べ物のうち、最も低価格だということが分かった。客一人当たりの販売価格が37ドル(約3350円)と最も高かったフランス料理の4分の1程度だった。アクセンチュアは「韓国料理をきちんと学んでいない中国人が運営するB級韓国料理店もかなり多いとみられる。低価格・低品質のイメージが固定化する恐れがある」と指摘した。日本でも5大外国料理のうち、韓国料理の販売価格は、客一人当たり10ドル(約910円)と最も低かった。

チェ・ヒョンソク記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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