コリア国際学園 中等部・高等部 境界をまたぐ「越境人」に
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「境界をまたぐ越境人」の育成を建学の精神にかかげ、昨年4月に開校したコリア国際学園(KIS)は、まさに「100年に1度」の時代の転換期の中で、産声をあげました。

グローバル化と成熟社会が加速する一方で、人間と社会や自然との関係性が急激に壊れつつあり、世界の持続可能性自体が危ぶまれる時代です。こうした中、時空や属性などの境界線を越え、さまざまな知・人・地域をつなぐ資質や能力をもった「越境人」を育成することで、世界と東アジアの持続可能な発展に貢献していくことが、KISの歴史的な使命です。

現在、政治・経済・社会・文化などあらゆる分野で、近代以降の既存の価値観や仕組みが、根本的な見直しを迫られています。決められた「正解」を追い求める「キャッチアップ」型から、道なき道を切り拓く「フロントランナー」型の人材が求められています。

特に、21世紀を生きる若い世代には、複雑でリアルな社会に向き合い考え抜く論理力や判断力、多様な価値観を持った人々と対話できるコミュニケーション力、問題解決に向けた表現力や行動力が、不可欠です。

KISで学び巣立つ生徒たちは、コリア語、英語、日本語を駆使して、在日コリアン社会だけではなく、日本と朝鮮半島、東アジア、ひいては世界まで活躍の舞台を広げていくことになるでしょう。今後も、「境界をまたぐ越境人」の育成を目指して、着実に前進していきます。