自民党は、宮崎県内で家畜の伝染病の口てい疫が広がっている問題で、政府の初動対応の遅れが感染の拡大を招いたとして、赤松農林水産大臣に対する不信任決議案を提出する方針で、公明党やみんなの党など野党各党に共同提案を呼びかけることにしています。
口てい疫が広がっている問題で、国会は今週、衆参両院の本会議で質疑を行うほか、衆議院農林水産委員会で審議が行われる見通しです。こうしたなか、自民党は、政府の初動対応の遅れが感染の拡大を招いたとしており、特に先月20日に感染した疑いのある牛が確認されていたのに、赤松農林水産大臣が大型連休中に9日間、海外出張したことや、政府の対策本部の設置まで1か月近くかかったことを問題視しています。そして、赤松大臣に対する不信任決議案を提出する方針で、谷垣総裁は23日、長崎市で「政治は結果責任が問われなければならず、国会対策委員会にきちんと用意するよう指示している」と述べました。自民党は、国会審議も踏まえて提出時期を判断するとしたうえで、野党各党に共同提案を呼びかけることにしており、公明党やみんなの党は応じる方向で検討することにしています。