うきは市浮羽町の「つづら棚田」で22、23の両日、棚田オーナー登録家族やその友人らを対象にした「田植え祭り」があり、県内各地から参加した約270人が昔ながらの手植えを体験した。
オーナー制度は「日本棚田百選」に選ばれたつづら棚田の存続や、農家と都市住民の交流を図ろうと1998年に発足。農家と市でつくる保全協議会が募集し、今年は103人が登録した。年会費を支払うと農作業が体験でき、新米が届く。
田植え祭りの参加者は素足で田んぼに入って横一列になり、苗が同じ間隔になるように田植え綱の赤い印に合わせて手植えした。親類と訪れた那珂川町の前田廉(れん)君(10)は田んぼの水と雨でびしょぬれになりながらも、「稲刈りにも来たい」と農作業の楽しさを実感した様子だった。
=2010/05/24付 西日本新聞朝刊=