Let’s Tree基金は、韓国時代劇人気ドラマ「イ・サン」(NHK-BS2放送)の主役であるイ・ソジンさんが日本財団と共同で創設したチャリティー基金です。環境問題など様々な社会問題に対して国境を越えて取り組むことで日韓の友好を深めることを目指します。
※Let's Treeとは…木は私たちの環境や生活を支えるかけがえのないものです。何百年もかけて大きく育ち、静かに私たちを見守ってくれている木。基金名である「Let’s Tree」には、「木」のように、人々を支え、心を育みたいという願いが込められています。
日韓は長い間、近くて一番遠い国といわれ、お互いが複雑な歴史と感情を抱えてきました。一方、近年の日韓大衆文化交流によって開かれた両国の映画やドラマ、音楽などは、瞬く間にお互いの国で評判となりました。特に日本では韓流ブームが社会現象となり、その独特の世界観に魅せられた多くのファンがうまれ、今や韓国の大衆文化は日本に定着したといえます。
Let’s Tree基金は、韓国時代劇人気ドラマ「イ・サン」の主役をつとめるイ・ソジンさんが日本に立ち上げたチャリティー基金です。チャリティーの本場であるアメリカのニューヨーク大学を卒業したイ・ソジンさんは、韓国の実力派俳優としてその人気を不動のものとしました。主演ドラマの「イ・サン」は日本でも大評判となり、多くのファンが生まれました。
イ・ソジンさんが、「日本のファンから受けた愛を少しでも返したい」と、日本財団にチャリティー基金の立ち上げの相談に来たのが2009年夏。その思いは、未来の子どもたちに残す自然環境の保護や、日韓の若者による社会貢献活動など、国境を越えたスケールの大きなものでした。チャリティー文化が育たない日本において、外国人、特に韓国人であるイ・ソジンさんが日本国内にチャリティー基金を立ち上げるということはとても勇気のいることであり、また大きな意味を持つことです。
もうひとつ、Let's Tree基金の誕生に欠かせない話があります。
当初私たち日本財団はこのチャリティー基金を「イ・ソジン基金」と名付けようとしましたが、イ・ソジンさんが反対しました。
「自分の力だけでは出来ることに限りがある。他の俳優やスポーツ選手、一般の方々にも広く参加してもらえるような基金にしたいので、自分の名前は付けないでほしい。」
そこで、私たちは、このチャリティー基金を「Let's Tree基金」と名付けました。Let’s Treeとは、「木」のように、人々を支え、心を育みたいという願いが込められた造語です。このチャリティー基金を「木」にたとえ、何年もかけて大きく育て、豊かに実を実らせていきたいと考えています。