家畜の伝染病の口てい疫の問題で、宮崎県は23日夜、川南町などのあわせて12か所で、新たに感染の疑いがある家畜が見つかったと発表しました。この中には、ペットとして飼われていたヤギが含まれています。
宮崎県は23日夜、川南町で8か所、新富町で2か所、西都市と都農町でそれぞれ1か所のあわせて12か所の農場などで、口てい疫の疑いがある牛や豚などが新たに25頭見つかったと発表しました。この中には、川南町の一般の住宅の庭で、ペットとして飼われていたヤギ1頭が含まれ、22日に飼い主から宮崎県の宮崎家畜衛生保健所に連絡があったということです。宮崎県は、口てい疫に感染する可能性があるペットの数は把握していないということで、県は「ヤギや豚などをペットとして飼っている場合も、体調に異常があれば連絡してほしい」と話しています。今回、感染の疑いが出た家畜と同じ場所で飼育されていた牛783頭、豚6933頭、羊8頭のあわせて7726頭は、感染の拡大を防ぐためにすべて処分されます。これで、宮崎県内の口てい疫の感染または感染の疑いはあわせて193件となり、処分対象は14万4335頭に上っています。一方、特例として、離れた場所に移している主力の種牛5頭については、今月20日に採った検体の検査の結果は、いずれも陰性だったということです。